目指すブルーべり狩り園への想い
農業への想い
子供がダウン症(知的障害者)であっただけでなく、一時、両親、祖母3名の入院が重なっていた時期があり、その際に子供の世話、仕事、介護の両立に苦慮し、ある程度自分自身で時間の融通を利かせられないかとの想いからキノコ栽培農家を訪れ、その状況などのお話を伺っていました。
それ以後、「農 黄金のスモールビジネス(杉山経昌著)」などの本を購入し、農業への関心が高まっていきましたが、キノコ栽培、ブドウ栽培など決心はつかぬまま、ブルーベリーが無農薬栽培できる、目にいいと言われていることなどを知り、2005年に16本のブルーベリーの露地栽培を始めました。
ただ、当時は1~2年で成園化できる養液栽培(ネオ・アクアフォーム栽培)は知らず、露地栽培では、ブルーベリーの果実を収穫(収入を得る)できるようになりまでには4~5年かかり、また、家族の理解を得るのは難しいなどの理由により諦め、採れた果実を家庭で楽しむ程度で、仕事を辞め農園を始めることなどできませんでした。
なぜブルーベリーなのか
2017年6月「最強の農起業(ブルーベリー観光農園で失敗しない農業経営)(畔柳茂樹著)」の本を目にし、正直驚きました。収入もさることながら、その生活スタイル、それを可能としたブルーベリーの養液栽培(ネオ・アクアフォーム栽培)があることを。
早速7月に畔柳さんを訪問し、お話を伺い一気にブルーベリー狩り農園をする決心をし、何とか妻の了解を得ることができました。
目指すブルーベリー狩り園への想い
私の娘は、一言で言うなら「大きな赤ちゃん」です。今は作業所へ通所しています。
養護学校、福祉に携わる方々、行政などたくさんの方々の支援を受け(現在もですが)育ってきました。感謝、感謝です。
ブルーベリー狩り園は、お越しいただいた方に楽しんでいただく園にすることが第一です。
当初は、ある程度自分自身で時間の融通を利かせられないかとの思いから観光園を始めようと思いましたが、せっかく自分で観光園を開園するのなら、自分自身の子供がダウン症でもあることもあり、障害を持つ方々の賃金や工賃の改善、働く場所の提供など、この園を通じ何か活動の支援ができないかと想うようになりました。
しかしながら、福祉の知識も経験もない私が一人でできるわけもありません。
まずは、作業所で作られた商品のお土産等での販売することで支援をできないかと考えています。
ただ、この園の運営が軌道に乗り始めれば、障害を持つ方々の賃金や工賃の改善、働く場所の提供などの想いの実現を目指し、「ダウン症の人と一緒に運営していく園」となるように考えを巡らせます。